私は2000年1月から2002年1月までの2年間をかけて、各国の建築をみるために ユーラシア大陸23カ国を旅してきました。しかしそこでもっとも大きな発見だったのは、 人と人との関わり合いの根元的な意味でした。 各地を旅していると何日も言葉が全く通じない期間があります。
そんなときに感じたのは、人と人とのコミュニケーションをとる意味。


 人は言葉だけで意志の疎通をしているのではなく、日常の様々な行動、 習慣によって知らず知らずのうちに周囲の人々と意志の疎通を行い人間関係を 作っているということに気がつきました。


 建物とはそこで暮らす人にとっての行動に大きな影響を与え、それによって生活スタイル、 人間関係、その他多くの事に影響を与えます。
なにげなく生活している家でもそこに暮らす家族の生活スタイルが気づかないうちに 家族の人間関係を形成し、それぞれ人の人格を作ってゆきます。


 この現代社会で人と人の関係が希薄になり、家族間ですらそれを危惧する時代、 より豊かな人間関係を構築できるよう、より良い建物を提供することを通じて 社会に貢献しようと考えています。

1972年 京都府京都市生まれ

1995年 日本建築専門学校卒業

京都伝統建築技術協会 伝統建築研究所入所

京都の寺社仏閣の保存修理に従事する。

東福寺開山堂改修工事

西本願寺飛雲閣台所等改修工事

京都御苑堺町御門始め蛤御門等改修工事 その他

1999年 日本と世界の建物を見るために旅に出る

東海道五十三次

中山道六十九次

ユーラシア大陸横断

2002年 一級建築士事務所 紺屋町建築設計事務所を設立

2011年 永松輝 紺屋町建築設計一級建築士事務所に改称

2017年 事務所移転に伴い 永松輝建築設計 に改称